友達の事

先週の木曜日、俺の友達の司法試験の結果が出た、、、
結果は残念ならが不合格でした。
現在の司法試験のルール?というか、規定では、法科大学院を卒業後、
3回試験のチャンスがあるらしく、その3回目だったので今回が最後のチャンスでした。
俺の大学時代のバイト先で出来た友達で、とにかくしょっちゅう遊んでました。
たぶん、大学2回生の時はほぼ毎日遊んでたんじゃないかな。
そんな彼が、大学卒業前に、卒業後の進路について、司法試験を受けて弁護士になると言いました。当時、俺は「まじか?こいつ!」って思ってました。
正直な話、決して頭の良いやつではなかったのです(俺が言うのもなんだが)。いや、まじで。
ちょっと表現が難しいけど、俺が医者を目指すようなもんかな。ひのきのぼうで、バラモスと戦うような感じ。
まー、とりあえず、俺は司法試験の事はわからんので、何か勝算があるから、決心したんだろうと、
決めたなら、頑張って来い。って、思ったよりも軽く受け取ってました。
で、俺は就職して東京に出てきたので、その友達とは夏休みとか、年末とかに会う程度になって、
その間も彼はずっと勉強一筋でやってました。
でも、試験が近づくにつれて、年末に毎年合宿といって、3日間ぐらい友達の家に入り浸り(ちなみにこの合宿は一年で最も楽しい行事)になって、
遊ぶ行事があったんやけど、それも参加できないぐらいに勉強に忙しくなってきて、
あー、こんなに楽しい合宿すらも切り捨てなアカンぐらい大変なんやろなーっと。
そこまで追い込まれるもんなんやろなーっと。
ある時からは、お金も無くなってきたみたいで、ほんとにカツカツになってて、
京都に住んでるんやけど、俺がここ2年ぐらい結構京都出張が多くて、遊びに誘っても、
お金が無いから、かなり申し訳なさそうにしながら、一緒に遊んでくれました。
京都の司法試験を一緒に勉強している友達にも俺の事紹介してくれて、「これは俺の友達で、毎年年末にバイオハザードをやって遊んでるねん、前話したやろ!」って感じで、俺らの楽しい合宿の思い出を、
ほんまに楽しそうに友達に紹介してくれてたみたい。俺は「あー、こいつはほんまに遊ばず勉強してるねんなー、だって、この俺と遊んだ事を大事に友達に話してるんやもんなー」って、他にはほとんど遊んで無いんやろなーっと。
たまに電話すると、いっつも2時間ぐらいマシンガントークで話してきました。
よっぽど、他の人と話す機会が少ないぐらい勉強してるんやろなと。まー、内容は面白いから2時間はあっっちゅーまやけど。
そして、今回の試験の結果を連絡してくれて、電話をしたんやけど、正直なにも言ってあげる事ができませんでした。
俺は特にこれを絶対にやりたいという夢に向かって生きてきたわけではなく、IT系の仕事はやりたいと思ってたけど、
リスクを取って行動してきたことはほんとに無いと思います。あったとしても、挽回可能な範囲やと思います。
でも、彼の受けた司法試験というのは、本当に大きなリスクやプレッシャーの中で生きてきたわけで、
俺が生きてきた道とは全く異なる世界で生きてきたと思うので、俺が結果について、「よく頑張ったよ」とか「辛いけど頑張れ」とか「これから、新しい道がある」とかは、とても言えませんでした。
ただ、彼のブログを見てると、俺のしらないうちに多くの仲間や、友達がいるみたいで、すごく安心しました。
あー、彼の頑張りが多くの人に影響を与えてるやなーっと。この10年近く勉強をしてた事で、結果が出たわけじゃないけど、その過程に意味があったんやと思いました。ほんとによく、立ち向かったと思います。
これからも俺の大事な友達であることには変わりは無いので、彼の道を進んで行ってくれればと思います。