LUNA SEAをレビューその2

好評だったLUNA SEAレビューの続き書きます。
やっぱりLUNA SEAならではの曲のある種完成形の曲だと思えるのは、
「IN SILENCE」という曲だと俺は思った。
あの独特の世界観と、ディレイがたっぷりかかったギター、
ドラム、ベースの間を巧く使ったリズム、そしてINORANのアコギ、
リュウイチの伸びのあるボーカル、まさにLUNA SEAの完成形ですね。
あれは他のバンドには作れないと思います。
ただ、ここからは推測だが、LUNA SEA自身もある種の完成形を感じたのか、
ここから1年間休止して各々のソロ活動に入ります。
ここがLUNA SEAとしてのターニングポイントですね!
あの当時の勢いのまま進んでも良かったんやけど、
バンドとしての個性をさらに活かす為にソロ活動を選んだんやろね。
当時のバンドでLUNA SEAほどソロ活動が目立ったバンドも珍しかったのでは、
特に河村隆一としてソロ活動したボーカルはLUNA SEA以上にお茶の間に
登場して、ダブルミリオンのセールスを上げてたからね。
ここで、充電期間が終了!
いよいよ、LUNA SEAの復活で、ソロ活動の活発さを考えると、
今度はどんなのを出してくれるのだろうと、
期待に胸を膨らませたもんだ。
で、1年ぶりの新作が、「STORM」という曲!
なかなか良い曲なのだが、ここでみんなが感じた違和感が、、これって、LUNA SEAというより、「河村隆一とその仲間達」になってない?
そう感じたのは俺だけでは無かったはずだ。
やはり、河村隆一が売れすぎたのが問題だったのか、
彼が全面にグイグイ出るようになったのか、
レコード会社がセールスを考えてリュウイチを全面出すように仕向けたのか謎だが、
当時期待してたようなパワーアップ感で戻ってきたわけでは無かったのを思い出す。
それからは、河村隆一色を抜け出せずに解散に至るのだが、、
非常に勿体無いというか、欲求不満というか、
寂しい結果で終わったしまった。
ただ、俺的には最後にリリースした「TONIGHT」という曲は、
ポップさとロックさを兼ね備えた良い曲だと思う。
ただ、LUNA SEAらしさが出てるかというと、もうその姿は無かった。
LUNA SEAとは、ソロ活動という勝負に出て、
その事が逆にバンドという絶妙なバランスを見失ってその迷走の中で解散してしまった、
勿体無いバンドという形で締めくくりたいと思います。
ちなみに、今回上げた曲はこれです。
完成形の「IN SILENCE」

河村隆一とその仲間達の「STORM」

そして、良い曲だがLUNA SEAらしさの無くなった「TONIGHT」

では、次回は別のバンドレビューします。