阪急電車

阪急電車という小説を読みました。
有川浩という作家で、有名な作品は、去年ヒットしたドラマ「フリーター、家を買う。」です。
この阪急電車という物語は、阪急の今津線という所が舞台で、
そこの電車に乗っている人達(だいたい10人ぐらい)のそれぞれのドラマを、短編的に書いている内容です。
で、何がすごいかって言うと、その舞台の今津線が俺の実家の最寄り駅が含まれてるって事です。
なので、舞台が手に取るようにわかって、人一倍楽しめるし、人一倍感情移入して、人一倍感動してます。
何てこと無く思ってた実家のある「小林駅」が、この小説だと素晴らしい駅として書かれており、小説を読み終わった今はこの「小林駅」に愛情が湧いてきてしまってます。
たしかにこの本を読むまで気がつかなかったけど、他の路線よりも、
それぞれの駅の個性が出やすい路線かもしれないです。
宝塚駅〜宝塚南口駅までは、外の景色が綺麗で、電車がゆっくり走るし、
逆瀬川駅は高級住宅地やから、品の良い人が乗ってくる、
となりの我が小林駅は、いきなり庶民的な感じやし、
仁川駅は、普段は高級住宅地な感じやけど、土日は競馬で一気にむさくるしくなる。甲東園駅関西学院大学があるから学生の雰囲気と、
ちょっとしたカフェとかがあって楽しいし、次の門戸厄神駅は、
門戸厄神という神社があり、何か神格的な雰囲気もあり、毎年初詣に行ってしまう。最後の西宮北口駅は、昔は球場があって、今は急成長中の次世代都市になってる。
たしかにここまで、それぞれの個性を駅毎に出してるのも珍しいかも。
こんなに素晴らしい小説を書いて頂いた有川浩さんには感謝し、
そしてこの路線を舞台にしてくれた事に非常に嬉しく思ってます。
客観的に見ても、この作品は非常に面白くできており、またゴールデンウィークには映画も公開されるので、是非このブログを読んだ人は読む、もしくは観て頂ければと思います。
あー、これほど実家に帰って、あの今津線を乗りたいと思った事はありません。